我孫子線

2004年8月4日に我孫子線に乗っている。以下はそのメモである。

我孫子線というのは、成田線の支線である。成田〜我孫子間の32.9kmを指す。我孫子線に最初に乗ったのはいつだったか忘れたが、1年前とか2年前とか、その程度の最近であるが、どっちからどっちに乗ったのか思い出せない。田舎の風情には不似合いな、最新のE231系車両であったのを覚えているくらいである。

かつては、佐倉から成田を経由して我孫子に至るのが成田線の本線であったというが、その後、成田〜松岸間の方が本線となり、成田〜我孫子間は我孫子線という支線に成り下がった。元々、佐倉から我孫子の方には電車は乗り入れていなかったらしい。この日乗った電車も、上野発で常磐線の方から成田まで乗り入れるものであった。

この日、待ち時間に我孫子駅のホームでかきあげそばを食べた。290円。暑い日であり、冷やしそばがいいと思ったが、食券の券売機にはそんなメニューはない。まぁ、あったとしても、冷やしは値段が数十円高いのである。それだけ手間がかかるということでもあり、それだけ「設備」も要るのである。営業の許可証を見ると、店舗の面積は、7.2平米とあった。狭い空間である。

17時45分の成田行きに乗車。やはり先頭でE231-70。次駅は、東我孫子無人駅というがよくわからなかった。常磐線天王台駅まで歩いて10分ほどで行けるというが、実践する機会はないだろう。あとは、湖北、新木、布佐、木下、小林、安食、下総松崎と、なじみのない名前が続く。なんとなく「木」の字が目に付く、田舎である。

車窓には、農家が多い。野菜を作っているようだ。ビニールハウスあり、梅林あり。家の境界は石塀などではなく、樹木であるのがよい。そんな風景を見ているうちに、複線化の用地の確保は容易に思えた。何を考えたか。成田エクスプレスをここ経由で常磐線日立方面に伸ばすのである。あちらの方は成田空港への鉄道の便が悪い。おそらくバスに頼っていることだろうが、そのお客を鉄道に奪うのである。

現在は各駅停車が40分かけて走っている路線を、130km/h運転で駅を全部とばして、20分ぐらいで走らせる。成田空港から来た列車は成田駅で方向転換するわけだが、我孫子駅でもまた方向転換をするわけで、20分ぐらいだから、シートは後ろ向きのままで我慢させる。そんなことを夢想していたら、眠りについた。

ところで、この路線には「水空ライン」という愛称が非公式ながらついているらしい。ネットで検索しても、あまりヒットしない。誰が使っているのだろうか。

18時26分、電車は成田に着いた。18時29分のエアポート成田は寝過ごした。19時29分のエアポート成田で成田空港へ向かった。