白新線

2004年4月8日に、白新線を完乗した。以下にメモを。

白新線というのは、新潟と新発田を結ぶ27.3kmの路線である。それを白新線を呼ぶ所以は、新潟駅のひとつ西側に白山という駅があって、そこまでの延伸計画であったからだそうだ。白山駅越後線の駅となっている。
白新線は、秋田から下りてくる羽越本線のショートカット的存在である。羽越本線は新津まで行き、そこから信越本線で新潟まで上ることもできるが、三角形の二辺の和は他の一辺より長いというやつであって、羽越本線の途中駅新発田から新潟方向に引いた線には敵わない。

2004年4月8日は、山形を発って、米坂線で坂町に出てきた。そして、一旦、村上まで北上して、村上始発の21時27分の名のない「快速」に乗車。485系。特急落ちの車両である。車内はガラガラ。新発田には21時54分、終点新潟には22時17分、6番線到着である。
わざわざ村上まで行ってこの列車に乗ったのは、時間を持て余していたこと意外にわけがあって、どこかで仕入れた知識によれば、この列車が新潟駅ムーンライトえちごになる車両であるというからである。あらかじめ乗っておけば後々楽であろうと、村上始発を選んだのである。結論を先に言うと、ムーンライトえちご新潟駅2番線初であり、6番線に着くこの「快速」に乗ったままではいられない。時刻表をきちんと見ておけばこんな誤解はあらかじめ解ようものなのだが、先入観というのはおそろしいのである。

実際、村上駅の窓口でも確認している。「21時27分発の快速は、新潟でムーンライトえちごになる車両ですか?」と聞くと、「違います」と答えられて、不審に思ったのであった。本当は、答えとしてはイエス・アンド・ノーなのである。車両そのものは、新潟駅で待避線に入ったのち、ムーンライトえちごとしてやってきた。
あとで調べて分かったが、乗車する一ヶ月前の、2004年3月13日にダイヤ改正があって、それより前は村上発22時31分、新潟着23時22分、新潟発23時33分でやっていたというのである。下りのムーンライトえちごについては、2002年12月1日のダイヤ改正で、同様に運転区間の短縮がなされていたそうだ。なぜこのような運用になったのかは気になるところである。ともあれ、私は古い情報を頼りにしていたわけだ。

さて、白新線の乗車記録であるが、あたりはすでに真っ暗であったし、車内でも何も変わったことはなかった。ただ、それだけである。何より、乗車当時は、白新線なんて区間、知らなかった。